私をはじめ2022年の冬頃からAIで生成した美女を写真集にして販売する者が現れた。

当時、AI美女を販売するルートは大きく3つに分かれていて、1つ目がAmazonKDPでの写真集販売、2つ目がPatreonやFantiaなどのファンサイト、3つ目がFanzaやdlsiteでのエロ同人だった。

この中でもAmazonでのAI美女写真集の販売は、Amazonの集客効果とKDPセレクトに加えて、まだ一般的でなかったAI美女に対する物珍しさからか、毎月数百万円稼ぐプレイヤーが量産された。もしかすると、月に1千万を超える者もいたかもしれない。

だが、このブルーオーシャンは長く続かなかった。

同業者が増えすぎたのである。

量産される似たような絵柄。修正もされていない指や顔。そんなコンテンツがAmazonに溢れ始めた。

そんな中で他の作者よりも目立とうと、次第に表現は過激になり、中にはロ〇コン作品をリリースする者も現れた。

そこへAmazon春のバン祭りである。

2023年の春頃にAIコンテンツの一斉摘発が行われた気がする。コンテンツガイドラインに違反していた作者は軒並みアカウントを停止させられ、保留状態の売上金にはアクセスできない。SNSは阿鼻叫喚であった。

初期の頃から出版して生き残った作者の多くが2023年の夏頃に売り上げのピークを迎えて、そこからは急激に売り上げが減少したのではないだろうか？

先日、久しぶりに新作をリリースしたが、当然の事ながら全盛期には到底及ばない売り上げ推移だ。1冊や2冊では到底サラリーマンほどの収入にもならない。

これでも先行者利益による読者登録が数千名あるので、リリースされれば多少の動きはあるが、これが新規のアカウントであるならば、読者登録0の状態から溢れかえるAI作品の中に自身の作品をリリースすることになる。

多分、今から新規でAmazonでAI美女作品を売って生計を立てるのは難しい。過激な内容であれば一時的に売れるだろうけど数ヵ月もしないうちにアカウントは閉鎖されるだろう。

写真集を販売できる世界一巨大なプラットフォームであるAmazonですらこの状況なので、よほどクオリティの高いものを生成できたり、SNSで数十万人のフォロワーがいる状態でなければ厳しい。

それでもAmazonで出版するなら

それでも「もう退職して後がない！」みたいな方がいるのなら、コンテンツガイドラインをよく読んで、アカウントが閉鎖されないよう作品作りを心掛けてほしい。

生活するのは難しいかもしれないが、XやYouTubeでの収益化に比べれば、AmazonKDPは遥かにクリエイターに優しい環境なので、月に数万円くらいなら収入を得ることは難しくはない。

もし、私の周りで今からAI美女写真集を始めようとする友人がいるのなら、Fanazaでイラスト調の同人誌や、音声作品、ゲームなどを勧めると思う。

下記に理由を簡単に説明しておく。

イラスト同人誌：リアル系のエロ作品はいつ販売が規制されるかわからないので、学習コストをリアル系にかけるよりも将来性のあるイラスト系にした方がリスクが少ない。また、単に写真集のような形態で出すよりも、漫画やCG集にすれば新作を出すたびに過去作も売れやすい。

音声作品：これまでおっさんが音声作品を作りたいと思っても、可愛い声の声優を雇う必要があったが、今はAIでオッサンでも美少女ボイスになれるので、プライドを捨ててAI生成した美女になりきりマイクに向かって喘ぐことができれば量産も可能。

ゲーム：プログラミングもUnrealEngineもUnityも使えないよ！ってオッサンでも大丈夫！ゲームが作りたいおっさんの味方ティラノビルダー。シナリオ用のイラストをAI生成すれば、我々おっさんはストーリーをひたすら練るだけである。

以上となります！がんばって！